転職と採用の専門家naotoの部屋

企業での人事採用経験と人材紹介会社での経験談を綴ります

「転職方法」のアレコレ ~その③ 社員紹介・ホームページ編~

こんにちは、naotoです。

 

今回は、転職方法の中で、

社員紹介(知人縁故)・ホームページ編 

として綴ります。一番わかりやすそうですよね。

・知人や友人から「自分の会社を受けてみない?」と言われたり、逆に「私を雇ってくれない?」というケース

・自分が入りたい会社のホームページから、採用求人に直接応募するケース

があります。

 

introduction

採用企業側からすると、これが最も採用コストがかからない採用手法です。経営層や人事採用部門は、様々な面でコストを削減したいと考えていますので、この方法で良い人材が採用ができるのが望ましいわけです。

それを踏まえて、それぞれのメリット・デメリットなどを伝えていきます。

 

社員紹介での転職

メリット

a、転職先の現場の実情を把握しやすい

採用選考過程では、人事採用担当者、部長クラス、社長、といった人たちには会えますが、なかなか現場レベルの直属の上長や同僚と接する機会がありません。採用選考過程で、良い人たちだな、良い雰囲気だな、良い条件だな、と思っても、実際に転職して配属される場所で感じることは異なるでしょう。頭ではわかっていてもそのギャップは誰もが感じることですので、そういう意味で、自分の知人・友人が先に働いているというのは心強いでしょう。

b、合格率が上がる

本来、どの応募ルートでも選考基準は同じはずなのですが、やはり面接官としては、素性がわかっているだけに安心して採用できる、という心理心情が働きやすいです。

企業の中には、社員紹介での応募いうことを伏せて選考するところもありますが、それでも社員の方がわざわざ声をかけてくれた方なので、比較的合格基準をクリアしやすい傾向にあります。

 

c、インセンティブをもらえることがある

これはあくまでおまけですが、紹介した社員と紹介された人にもインセンティブ(ボーナス)が出ることがあります。入社後に受け取れる場合が多いですが、中には面接に進んだらもらえる羽振りの良い企業もあります。金額的には、1~数万が相場ですが、中には数十万という会社もあります。受け取れる条件、というのも細かく設定されていますので、気になる方は紹介者にこそっと聞いてみると良いでしょう。ただ、これを目的に転職先を決める方はほとんどいないでしょう。

ちなみに、転職エージェントも時々キャンペーンをやっていて、転職エージェントへの登録を知人・友人に紹介した場合に、商品券やQuoカードがもらえたりします。相場は数千円~1万円分、くらいですね。過去に、特定の有資格者を紹介してくれたら3万円分の商品券を差し上げます、という破格な転職エージェントもあったくらいです。

 

デメリット

a、該当ポジションの募集をしていない

採用企業に属する従業員の方が、いま自社が採用しているポジションの詳細を知っている、ということはあまりないでしょう。そうすると、空いていないポジションを社員に紹介されたので応募しました、いうことが起こります。こういうことが起きるので、期待し過ぎるのは禁物です。

 

b、連絡が来ない遅い

採用企業側の社員紹介者の選考連絡システム・プロセスが整っている場合はそんなことは無いですが、紹介してもらった社員が上司に伝えておくよ、というケースでは、その上司が次に誰に連絡をしているか、まで追えなくなってしまい、結局どこでどうなっているかわからない、という話を時々聞きます。aの状況なら尚更連絡が来ない、ということがしばしばあります。

 

c、転職先を選ぶのは困難

入社したい会社があるときに、この方法で転職するのは困難でしょう。元々、そこに勤めている友人がいれば良いですが、そうで無ければ、わざわざそのために友人・知人を作るという工程が発生します。

極稀ですが、私の友人が代表を務めているベンチャー企業では、新たに人を採用するときに、ホームページにも載せず、広告も出さず、もちろん転職エージェントも使わず、社員・知人紹介でのみ採用する、という手法を取られています。将来有望で待遇や雰囲気もとても良い企業なので、普通だったら募集が殺到する求人です。私にも声をかけていただき紹介したのですが、こういう採用手法を取っている企業に転職したい、という執念があれば、SNSなどで個人的に繋がって、交友関係をを作ってもいいかもしれません。

 

ホームページから直接応募

これは一番シンプルですが、注意点をいくつか書いておきます。

1、目当ての企業の採用ホームページに辿り着けない

採用ホームページが無い、検索しても直接のホームページでは無く求人広告などに辿り着いてしまう。こんなケースもありますが、検索スキルを高めましょう。

2、応募した企業からの返信が無い

採用ポジションが無かったり、メール等が埋もれてしまったりなどの原因で返信が無いことがしばしばあります。また、全般に言えることですが、応募受付担当者と書類選考者が異なる場合に、どこかで情報伝達が止まってしまうケースも見られます。企業に直接「返事まだですか?」とプッシュし辛いですしね。

 

この辺りに注意すれば、メリット・デメリットは比較的小さいでしょう。

お目当ての企業がはっきりしているけれど、他の転職方法で求人が見つからなければ、企業のホームページから直接応募(もしくは求人検索から、ホームページ応募へアクセル)という手段はありだと思います。

 

まとめ

3部作で転職方法のアレコレを綴ってきました。ここに記載した以外でも、新たな手法は開発されていることでしょう。しかし、応募企業が決まれば、どのルートを通ってもゴールは同じです。それはすなわち、書類選考合格、面接合格、そして内定をつかみ取って、転職が成功することに他なりません。

ただし、一度不合格となった企業は、イレギュラーなケースを除いては、他ルートからの応募で結果が覆るということはほとんどありません、そんな時はスパッと諦めることも大切です。

ぜひ、転職方法について理解を深め、スムーズな転職活動を送ってください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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