転職と採用の専門家naotoの部屋

企業での人事採用経験と人材紹介会社での経験談を綴ります

転職エージェントとの付き合い方

こんにちは、naotoです。

 

転職エージェントとどう付き合えばいいの?

転職エージェントは、転職の相談に乗ってくれたり、自分の希望する求人を紹介してくれたり、書類選考や面接のアドバイスをくれたりと、とても頼りになってありがたい存在である一方、ちょっと上から目線だったり、自分が希望しない求人を強引に勧められたり、しょっちゅう電話やメールがあったりと、鬱陶しく思うこともあります。

転職エージェント側の視点を取り入れることで、上手に転職エージェントと付き合う方法を伝授します。

 

introduction

転職する皆さんは基本的に無料で転職エージェントを使えますが、転職エージェントはそれが仕事であり成果を上げることで給料・収入を得ています。成果とは、1名でも多くの転職が成立することです。何か違和感あるなあ、と思う方もいるかもしれませんが、上手く利用してWin-Winの関係を築くことが重要です。

 

転職エージェントを活用しよう

下記のことは概ね対応してくれます。

・転職相談

転職意欲が低くても、親身になって相談に乗ってくれます。あなたの意見に耳を傾け、現職に留まる方が良い、ということを言ってくれる方もいます。どんな転職理由があっても、正直に打ち明けて構いません。そこでの情報が、応募企業に漏れることはありません。まず、転職エージェントとの信頼関係を作ることが大事で、オープンな心で会話すると良いでしょう。

・求人紹介

求人を紹介して欲しい、と言えば、その人材紹介会社が扱っていて、あなたが応募要件に合致する求人であれば、惜しみなく紹介してくれます。ありがた迷惑なくらいの数(50社以上)を紹介してくれるエージェントもいます。その中で希望を伝えれば、さらに絞り込んで紹介してくれますし、質問すれば事前に答えてくれるでしょう。

・履歴書、職務経歴書の作成アドバイス

テンプレートや見本も送ってくれたりしますし、項目ごとにどのように書けば見栄えよくなるか教えてくれます。志望意欲が高い企業用に個別にアドバイスをくれることもあります。

・応募手続き

履歴書・職務経歴書を添えて、応募したい、と言えば(メールすれば)、代わりに簡単に応募手続きを済ませてくれます。転職エージェントからの応募ルートは、採用企業側でも整っていることが多いので、スムーズに書類選考してもらえます。書類選考の合否結果を待ちましょう。

・面接の日程調整

書類選考合格となれば、面接の日程調整に入ります。企業から候補日が送られてくることもあれば、応募者から希望を出すこともあります。新幹線や飛行機を使って面接に来る事を求められるケースもありますので、対応が難しいようであれば面接方法や日程について、転職エージェントに希望をしっかり伝えましょう。前日までの面接キャンセルであれば転職エージェントに伝えるだけでOKですが、当日ドタキャンの場合は自分で企業に直接連絡をして、エージェントにも同時に伝えることをお勧めします。

・面接対策

面接で気になることは何でもエージェントに聞きましょう。一般的な質問に対する回答の仕方など、模擬面接のような形で対策を実施してくれるケースもあります。個別の企業の面接に対する対策も実施してくれたりします。面接に臨む上での重要な参考情報になるので、積極的に転職エージェントを活用するといいですね。

・企業への質問や交渉

面接の中で企業には直接聞き辛いことも、面接後に転職エージェントを通じて質問することができます。また、内定前後の条件面の詳細について確認や、年収や入社日の交渉もしてもらえます。できることできないことはありますが、何でも相談してみると良いでしょう。

・現職の退職アドバイス

初めて、会社に退職を伝える際、何を誰にどうやって切り出せばいいか、迷うことがあります。そんな時も、転職エージェントに相談してみてください。適切な回答をくれない転職エージェントもありますが、そんな時は下記を参考にしてみてください。

退職交渉という単語がありますが、退職は権利なので、交渉や相談ではなく通達です、という大前提で臨むのが正解です。自分の会社の就業規則、退職に関するルール、上長との関係性などを鑑みて、誠実さと強い退職の意志を持って粛々と退職手続きを進めましょう。まずは直属の上長に話すわけですが、退職の話がどこまで進んでいるかも逐一確認すると良いでしょう。実は、上長のところで止まっていた、ということもあります。

 

転職エージェント側の視点

これまでの項目の注意点を、転職エージェント側の視点を交えて綴ります。また、転職エージェントにも、優秀な人、そうじゃない人がいますし、信頼できる、できないも様々です。転職エージェントが転職希望者を選ぶ、なんてけしからんことも往々にしてありますので、注意が必要です。

・「転職相談」の注意点

相談はできる、と言いましたが、転職エージェントは転職意欲が強い人を好みます。転職意欲が低いと捉えられると、途端にやる気を無くされるかもしれませんので、意欲を見せることが大事です。

・「求人紹介」の注意点

その転職エージェントが所属している人材紹介会社が扱っていない求人は絶対に紹介されることはありません。なので、もし自分の意向に適わず、希望に沿う求人がなくても、そんなものか、と思い他の転職エージェントに登録しましょう。希望を伝えた上で、どれくらいの求人数を紹介されるか、どんな企業の求人があるか、それぞれの求人情報を教えてくれるか、などで見極めると良いでしょう。

・「履歴書・職務経歴書の作成アドバイス」の注意点

アドバイスはしてくれるのですが、嫌がられたり雑に対応されたりすることはあります。ここでも転職意欲が高く、転職が成功しそうな方であれば、丁寧に取り合ってくれます。あくまで無料サービスだ、くらいで気楽に考えて、インターネットで検索するくらいでも十分なものが作れます。また、以前に記事にも書きましたが、書類選考合格か不合格を左右する要因は、書き方や作成の仕方以外のウェイトが大きいです。

・「応募手続き」の注意点

代わりに手続きを進めてくれるのでとても便利な反面、勝手に企業に応募されたり、応募してと言ったのに応募されてなかったり、ということが、しばしば起こります。

応募書類は個人情報ですのて、そういうことをするコンプライアンス意識の低い転職エージェント、調整適応能力が低い転職エージェントだとわかれば、すぐに関係を絶ち切りましょう。応募したかしてない、という証拠メールを、転職エージェントから受け取ることを申し出ると良いでしょう?

・「面接の日程調整」の注意点

希望は伝えて良い、と書きましたが、企業側に合わせようとせずに自分の都合ばかり押し付ける方は好まれません。転職エージェントも、さすがに何度も何度も企業に調整を依頼をするのははばかられますし、そんなに都合を合わせられないし延期依頼するならもう結構です、と言われてしまう可能性もあります。

・「面接対策」の注意点

転職エージェントによっては、対策をしてくれないこともあります。また、全然参考にならない、というケースもありますし、誤った対策をされることもあります。そのせいで面接に落ちたということなって、転職エージェントにクレームを入れても無意味です。あくまで面接合格・不合格は自己責任です、アドバイスを軽くもらうだけで、全面的に頼るのはやめておきましょう。

・「企業への質問や交渉」の注意点

その企業に入社するかしないかの決断となるような質問は必ずするべきですが、そうではない質問や安易な交渉は避ける方が良いことが多いです。企業側の心象として、わがまま、神経質、決断力が無い、といったことを感じとり、採用したいという意欲が下がってしまうことがあります。妥協できる点できない点を整理して交渉を要求すると良いでしょう。

まとめ

ここに書いたこと以外にも転職エージェントの利用価値はあるかもしれません。してもらえるかしてもらえないかは、転職エージェントに気軽に聞いてみましょう。転職エージェントは、転職意欲が高い人、希望と求人(企業の採用要件)がしっかりマッチする人、素直な人、を好みます。優しくしてくれます。そう演じるのも1つの手ですね。また、あまり期待しすぎないこと、も上手に転職エージェントと付き合うコツです。なんせ無料なんですから。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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